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はじめに
簿記の資格で「かなり本気で勉強しないと合格できないんだろうな」とか「なんか難しい言葉ばかりでてきて、こんなのわからないよ!」とか、「勉強したいけど、どう進めたらいいのかわからない。スクールに通う?通信講座?独学で本当に大丈夫なの?」といった様々な疑問や不安が頭の中を駆け巡って、何を準備して学習を進めたらいいのかわからない人、結構いるんです‼わかります、私もそうでした。スクールか通信講座か独学なら何か特別なもの使って勉強しないと通らないのか、わからないことだらけでした。
そこで私は、SNSやサイト検索、ユーチューブ動画を検索して、探してみました。
スクールや通信講座、動画、参考書が上がってきていました。「どの学習法が確実に合格につながるのか?」とか「あまりお金かけずに合格する方法はあるの?」とか疑問がでてきますよね。
私もあまりお金をかけたくないし、時間も拘束されるのは嫌だったので、参考書や問題集をメインにして、簿記専門のブログやサイト、ユーチューブ動画でわからない部分、足りない部分を補う形で進めることにしました。つまり、独学です。
もしそれでだめならほかの手段を検討すればいいと思っていました。納得いくまで、やってみようと思いました。
実際、社会人の方で何かしらの資格を取ろうと思って、勉強を始めたのはいいが、なかなかうまくいかず、時間も取りにくくなり、やめてしまう人も多いのです。
私は24年12月に日商簿記3級に独学で合格しました。少し回り道はしましたが、上記に挙げた勉強法です。あと、勉強する時間も工夫をしました。
私が簿記3級に合格できたわけ
私の場合、仕事から帰ってきて、食事をしてから勉強をしようとすると、すぐ眠気が出てきて集中できないので、夜は早めに寝て、朝早めに起きて、勉強時間にあてました。いわゆる「朝活」です。そして、朝勉強をしていて、どうしても眠たくなったら、「20分の仮眠」をとるようにしました。これを取り入れてから、疲れた状態を引きずらなくなりました。
今回この記事を書いたのは、多くの人が思っていて、私もかつてそう思っていた「簿記の勉強を独学で合格できるの?」「簿記の独学での勉強の仕方は?」と疑問に思っていたことの解決につながるものになるはずだと思ったからです。
先ほども述べたように、私は3級しか取得できていませんが、独学で簿記検定に合格しました。そのやり方は参考になるはずです。それをお伝えしたくて、この記事を書きました。
結局のところ、わかりやすく言うと、「簿記を独学で合格する」ということは、十分可能だということです。ただし、時間を使ってだらだら勉強しているつもりになっている、いわゆるただの作業のような勉強では、合格できません。
気になる方は、以下の記事を最後まで読んでみてください。
1 簿記検定とは?
1-1簿記検定って何?
簿記とは、企業や個人事業の日々の活動を記録したもの。「企業の業績は?」「黒字なの?赤字なの?」とかいう話を聞いたことがあると思いますが、わかりやすく言うと、「企業はどんなことで儲けているのか」がわかるのです。そして、どのくらい儲けているのかがわかる。
さらには、あなたは家計を管理したり、または自分の小遣いから何かものを買ったりすると、お金を払うよね?または、電気代なども払うよね?それは、「支出」というけれど、企業とか個人事業では、「費用」という言い方になる。
この項目により、「どんなものにどれだけお金を使っているのか」もわかるんだ。
そして、簿記では、「貸借対照表」(資産、負債、純資産)、「損益計算書」(費用、収益)を使って、表現していく。つまり、正しく記録していくということ。
これが簿記なのです。
1-2簿記検定の概要
簿記検定には、一般的にみんなが受けられるものとして、「日商簿記」が知られています。ここでは、商業簿記や工業簿記についてのことが問われます。
この検定は、3級はポピュラーな基礎となるレベルのもので、そこから上は、2級、1級とある。さらに上を目指すなら、会計士がよいでしょう。
3級の試験だからといって、馬鹿にする人がいるが、ここでしっかり勉強して身につけておかないと、試験では案外落ちてしまう人がいる。3級だからといって油断してはいけません。
2級になると、結構勉強が必要で、範囲も広めです。1級になると、さらに問題が当然のことながら、難しくなり手も足も出ないということになってしまいます。
2級になると、大きめの会社で経理を任せてもらえるレベルのところ。
そして、企業もこの日商簿記2級の取得を求めています。
この日商簿記2級の取得により、ビジネスパーソンとして、一定レベルの会計レベルはあると判断される。つまり、規模が大きく少し複雑な取引の処理ができる人と認めてもらえる。
かなり多くの会社の経理、会計処理に対応できる人と言って良い。就職、転職にもかなり有利とされている。
1級まで取ると、どの企業でもかなり評価は得られているようです。
公認会計士や税理士などを目指す人が通る道です。
受験方法を見てみると基本的に試験時間は3級は60分。2級は90分。
①統一試験
決められた会場に集まり、同じ時間に同じ問題を受ける。2級と3級の試験は、年3回(6月、11月、2月)、1級は年2回(6月、11月)
②ネット試験
指定された場所で実施できる日なら、いつでも受験できる。時間も朝から夕方まで指定できる。ただし、2級と3級のみ。その場で合否がわかる。70点以上で合格。
問題は人により違う。
試験範囲は3級は商業簿記、2級は商業簿記と工業簿記、
1級は商業簿記と会計学で1つの試験、工業簿記と原価計算で1つの試験、各90分、各科目得点は40%以上とること、かつ70%以上で合格。1級をとって初めて税理士試験の受験資格を得ることになる。
合格率は・・・
統一試験 | |||||
第168回 | 受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
1級 | 12939人 | 10420人 | 1572人 | 15.1% | |
2級 | 9116人 | 7589人 | 2187人 | 28.8% | |
3級 | 22922人 | 19588人 | 5785人 | 29.5% | |
ネット試験 24年4月~12月 | |||||
受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 | ||
2級 | 84663人 | 31254人 | 36.9% | ||
3級 | 171038人 | 66863人 | 39.1% |
見てみると、ネット試験のほうが明らかに合格率が高いですよね‼
統一試験は手書きなので、負担が大きいようです。
ネット試験は、選択してプルダウンから選ぶだけ、数字は計算してから、数字を打ち込むだけ。シンプルですよね。
後から紹介する参考書には、ネット試験対応の模擬試験が受けられるものがあるので、受けて慣れておこう。
各級の知識習得に必要な学習時間は、スクールに通うか通信講座を受けるか、独学のみかなどにより、少しずつ差がありますが、
各級の学習時間 | 独学と通信講座 | 資格スクールに通う | |
3級 | 100~150時間 | 80~120時間 | |
2級 | 150~300時間 | 200~250時間 | |
1級 | 500~700時間 | 500~600時間 |
各サイトから集めた情報から上記のような感じになりました。
この勉強時間はあくまで目安です。
注意すべきはこれだけの時間勉強すれば、合格するかといえばそういうわけではないということ。
ただ、だらだらと200時間勉強するのと、勉強の進め方もある程度プランを立て、着実に進めていくやり方をしていくのでは、成果が違うことは想像がつきますよね?
独学には欠かせないおすすめの簿記の参考書をご紹介します‼
[1つ目 「スッキリわかる! 日商簿記 テキスト&問題集」と「スッキリうかる!本試験予想問題集」] 1400円+税 工業簿記も忘れないで!
初心者におすすめです。ストーリー形式で進められ、理解しやすく頭に入るかと思います。
問題集の問題量も十分だと思います。ネット試験対策の模擬試験が5回分ついています。
ただ、デメリットを言うと、少し情報が乏しいかなと思います。詳しく知りたいことが書かれてないことがある印象です。十分使える参考書です。
[2つ目 「みんなが欲しかった!簿記の教科書」「みんなが欲しかった!簿記の問題集」]
1500円+税 工業簿記もね!
初めて簿記を勉強しようとされる方は、後で紹介するものと合わせて、3つを紹介しますが、実際に本屋さんに行って、3つとも立ち読みしてみるといいのではないかと思います。
1つ目よりも、少し情報量が多く、詳しい解説があります。これも使えるなと感じてます。1つ目の著者と同じ滝澤ななみさんです。
[3つ目 CPA会計学院が出している「いちばんわかる 日商簿記 商業簿記の教科書]です。あと問題集も。工業簿記もね。1100円+税
3級も2級もしっかり解説されていて、まったくゼロから始める方には、少し難しい印象です。例題も多くあります。問題量も十分です。
CPA会計学院が無料の講義の動画も出しているので、併用すると理解がしやすいかも!
簿記検定におすすめの動画
①ふくしままさゆき氏の「簿記系ユーチューバー?ふくしま まさゆき」登録者数51.6万人
基本を徹底的に身につけ、実践的な問題を中心に解説しながら、視聴者に問題を解いてもらいながらすすめる、とても優良なユーチューブ動画です。私も使わせていただきました。
②たぬ吉氏の「簿記・会計 公認会計士 たぬ吉の資格塾」登録者数14.6万人
1動画あたり長くても30分ほどです。その短い時間のなかで、わかりやすくポイントをまとめて解説してくれる。ユーチューブ動画になります。私も何度も見ました。
③桜田氏の「簿記 FP 独学ちゃんねる 桜田」登録者数10.2万人
1動画あたり30分から1時間の動画も多く、勘定科目1つずつの解説動画が多く出されています。集中してみることができますね!丁寧に解説してくれます。
④マネトク氏の「簿記 マネトク 独学応援ちゃんねる」登録者数3.71万人
こちらも勘定科目1つずつ解説している動画が多いです。こちらも丁寧にわかりやすく解説してくれますよ。
先ほど、紹介したCPA会計学院が出しているおすすめの参考書を使って、講義を進めていくスタイルです。あと試験対策もわかりやすく解説してくれています。
ほかにサイトでは、「簿記検定ナビ」というものがあります。簿記に関することならこれを見れば十分との声もあります。参考にしてみてください。
これらを実際見てみて、自分に合うもの、合わないもの、わかりにくいもの、わかりやすいものがあると思うので、1度見てみてください。
簿記学習のおすすめの通信講座 BEST3をご紹介します!
テキストを使ったり、動画を配信して見てもらったり、e-ラーニングでの学習になります。さらに、メールによるサポートがあります。
「バリューセット」というものがあります。
①2級講座と過去問解き方講座がまとめて受講できる。価格は37800円
②バリューセット(①+3級講座をセット)価格41800円
③25年6月試験対象 2級スピード合格講座 価格31800円
④2級過去問解き方講座 価格7800円
⑤3級スピード合格講座 価格16800円
など。ほかにもあります。
スキマ時間にスマホで動画を使用してもらう、オンラインもあり。
①3・2級セットコース2024・2025年度 合格目標 一括だと21800円(分割もあり)
②2級合格コース24・25年度合格目標 一括で19800円(分割あり)
③1級合格コース25年度合格目標 一括で66600円(分割あり)
など。ほかにもあります。
講義動画中心、合格に必要な範囲に絞りこんで徹底学習。
①3級パック WEB通信 申し込み月より1年間 2月限定割引で16000円が9920円に
②2級パック WEB通信 申し込み月より1年間 2月限定割引で53000円が34980円
③3・2級講義パック WEB通信 申し込み月より2年間 50000円が33000円
④1級 25年6月目標1級講義パック WEB通信 検定目標月+1年 132000円が92400円
⑤1・2級25年6月目標1・2級マスターWEB通信 検定目標月+1年 168000円が119280円
など。ほかにもあります。
スタディング、フォーサイト、クレアールなどの簿記の通信講座は、教育訓練給付制度の一般教育訓練講座の対象となっています。
ぜひ調べてみてください。
独学するうえでどのようにすすめたらいいの?
特に初めて取り組もうと思う方は、「どうしたらいいのか?」と迷いますよね?
「参考書を読んでいくの?」とか頭の中をぐるぐると駆け巡ります。
まず、やめたほうがいいのは、ただ読んでいって、そして、途中で参考書の中身をノートに少しまとめただけのような、「ほぼ写しただけじゃないか」と思うような昔の受験勉強やテスト勉強でよくされていた方法です!
頭に入らず、膨大な時間がかかり、浪費だといえます。
「自分が誰かに、簿記のことについて、教えなければならない」という仮の前提で勉強を進めるということです。
そして、「いま勉強をしたところをすぐに参考書を見ないで、図に書いたりしてもいいので説明できるか?」とか、いま思い出しながら、白紙の紙に思い出しながら、ちゃんと書きだすことができるか?を試してみるといいでしょう。
まず、第1章、2章あたりまでしてみて、これは基本中の基本だと思うところは、徹底して覚え、「ここの仕訳がなぜこうなるのか?」とわからない部分を明確にしながら、なるべく早く納得のいく答えを見つけ出して、進めていくようにしよう。
そして、各章の問題を最後に解きながら、進めて、できるだけ早めに、予想問題集など取り組みたいところですね。
その前にやってもらいたいのは、CPAラーニングの各級のネット試験対策の講義をみて、押さえてから、進めてほしい。予想問題集は3級ならネット試験で第3問まであるが、各問理解できていないところは、一度普通に解いてから、答え合わせをして、すぐ後にその同じ問題を解いてください。つまり、2回続けて同じ問題を解くということです。
すると、理解度が全く違ってきます。効果大ですよ。

日商簿記3級に合格!
私は2024年12月15日に3級を受験し、合格できました。1級や2級の資格をお持ちの方から見ると「たかが3級でしょ!」と思われるかもしれませんが、とてもうれしかったです。そして、2級の受験に向けて勉強中です。
3級合格までに、どのような勉強をしていたかをあなたにご紹介したい。そもそも、なぜ簿記の勉強しようと思ったかというと、
もともとFP2級の資格をもっており、金融系の資格に興味があったこと
自分の家庭の家計を管理する立場として、1つの会社としてとらえ、うまく経営していくには何が足りないかと考えたときに、この簿記は役に立つとすぐに思いました。さらに、今の仕事にうんざりしていて、転職して見たいという気持ちが強くなってきたからです。
こういった3つのことが主な理由です。
実は簿記の勉強は3年ほど前から勉強は始めていました。しかし、ほぼ、参考書の重要だと思うところを、まとめて、書いたような意味のない時間の無駄な勉強をしていました。
つまり、ただ書き写すという、「作業」になっていたのです。
夜、仕事から帰ってご飯を食べてから、勉強しているため、だんだん眠たくなるし、集中もできていないので、当然知識が身につくわけもありませんでした。そして、次に思いついたのが、「YouTube動画」を使って、勉強しようと少し書く作業から離れてみようと思いました。その時点で、勉強を始めてから、1年以上が経っていました。
簿記のYouTube動画を探していると、「ふくしままさゆき氏の動画」でした。
しかし、いくら丁寧に説明してくれるとは言え、聞く本人が知識がまともに身についていないので、簡単な初歩の問題ならわかるのですが、進んでいくと、だんだん複雑な問題になります。そうなると、何のことか、まったく理解できませんでした。また、1年近く時間が経っていました。
ここにきて、ようやく「このままではまずい」と思い、これまでのやり方では意味がないと思いやり方を変えようと思いました。
まず、勉強の仕方自体を変えようと、「勉強法」で何か本質を突いた勉強法はないかと探してみました。
すると、医師である安川康介氏の「最高の勉強法」という動画が見つかりました。
早速見てみると、勉強の仕方について、研究結果を示し根拠のある学習法が紹介されていました。「これだ!」と思い、取り組むことにしました。その勉強法とは、
「覚えたことを、できる限り、見ないで、思い出しながら書き出す」
というものです。ざっというと、白紙の紙などに書き出すのです。そして、過去問題を解くというのもいいとのことでした。または、誰かに教えるつもりで呟いてみるということも。
すると、きっちりその通りまでできなくても、少しずつそのやり方を入れていくと、成果が出始めました。本を読んでは、思い出しながら、書き出してみたり、CPA会計学院のCPAラーニングのネット試験対策の動画をみて、紙に書き出しておき、その通りに対策を進めました。問題を見て、全く忘れているようであれば、参考書を見直して、それを思い出しながら紙に書き出す。頭に入ったところで、問題を解いてみる。苦手なところは特に2回続けて解く。
意識したのは、ネット試験の第二問、第三問では、「仕訳の流れ」を意識しました。簿記では、ある数字がいくつかの勘定で同時に出てくるのではなく、流れがあります。「この数字がここに移って、次にここにきて」というように。それを何回か行うことで、頭にすっと入って理解できることが多くありました。それを繰り返し、次々行うことで、知識の定着につながったと思います。
参考書は上記に示した三種類の本は、実際に私が買ってみたものです。これにより、不明だった部分がきちんと理解できたと思います。あなたは、三冊も買う必要はありません。
本当に使いやすい物を買えばいいと思います。
そして、十分合格点をとれると思えたため、10日後の日曜日に受けることにしました。前日までは、あまり問題を解きすぎて疲れないように、抑え気味に勉強を進めました。自分の知識の中で、このことについてはまだ怪しいなと思うところは、きちんと見直して、定着に努めました。私は、午前9時30分に試験を受けましたが、少し頭がまだ起きてないような感じがしました。できれば、昼過ぎからのほうが、いいパフォーマンスを出せるかもしれません。
普段、自分が仕事の時などに、午前中と午後からとのどちらがパフォーマンスがいいか、把握しておくといいかもしれません!
上記のように取り組んだ結果、日商簿記3級の試験に合格することができたのです。
あなたには、どう映りましたか?決して独学で合格できないことはないと、感じましたか?それとも、やはり無理だと思いましたか?何も行動せずに、失敗を恐れ、逃げるのはやめましょう。失敗は成功するためのステップだと、考えてみませんか?
まとめ
この記事は、これから、簿記検定試験を独学で頑張ろうと思っている人や取り組み始めたあなたに向けたものです。私自身はじめは、「独学じゃあダメなのかな」と思ったりしました。
3級を取得した今は、十分2級くらいまでは独学でいけると実感しています。勉強法は参考書だけしか使ってはいけないことはないので、動画やサイトを活用して自分のものにしていきましょう。私もいま2級の勉強を独学で取り組んでいるところです。一緒に頑張っていきましょう!