[結論]株式に投資するとは、「株主になり、会社の経営に携わる一員になる」ということ。
投資信託に投資するとは、「何人もの投資家が申し込んだ資金を、
決められた対象に決められた配分で、ファンドマネージャーが投資し、
後日成立して、受け渡しをされたら、信託銀行が、個別に分別して管理・運用する」ということ。
①初心者に投資しやすい、投資信託に投資するとは?
投資の入り口として、利用しやすい投資信託から、見ていこう!!
投資信託の商品は「ファンド」と言われ、株式タイプのものなら、ファンドマネージャーらが設定した条件で絞り込みを行い、それに該当する銘柄をあらかじめ決められた割合で投資していく。それが1つのパッケージとして、ファンドとして提供されている。
そして、私たち投資家から集められた資金(投資されたお金)をそのファンドに申し込みをした日から、数営業日後に投資され、その後購入した証として、▢▢ファンドが○○万されてますよと通知が投資家の元に行く。
そして、証券口座内に計上され、基準価額などが確認できる。先ほどもお話ししたが、運用するのは、本当に投資に関して専門の深い知識がある「ファンドマネージャー」だ。つまり、プロが運用してくれる。
流れとしては、
(1)投資家⇨販売会社=契約後、投資金+販売手数料が渡される
(2)販売会社⇨信託銀行(資産の保管・管理)=投資金が渡される
(3)信託銀行は運用会社から運用指図により⇨金融市場に投資
(4)約定後、数営業日後に投資家に通知、特定口座に記録される。
投資信託のファンドは、投資先が日本国内だけだと思っている人もいるでしょう。
結論から言いうと、日本以外もあるし、株式型だけでなく、債券型、不動産投資信託(REIT)、商品(コモディティ)と言われる、金・原油・ガス・穀物・銀・銅・プラチナなど。
海外株では、米国株、先進国株、全世界株、各国の主要株式指標に連動したもの(ダウインデックス、ナスダックインデックス、S&P500インデックスなど)、それにレバレッジかけたもの、さらにその指数の動きとは逆の動きをするインバース型、ベア型というものもある。
他に、特定の分野の銘柄を対象にしたもの(ESG関連、SDGs関連、ヘルスケア、環境、公共事業など)など様々だ。
購入する際には、目論見書や月間レポートなどしっかりと読み、内容をよく確認することだ。すぐにその場で、購入を決めず、数日時間をおいて、結論を出すつもりで。分からないものは買わないことだ。
購入する際の注意点として、手数料がある。
(1)販売手数料
⇨購入するときにかかる手数料のこと。
(2)信託報酬(毎日引かれる)
⇨年率にして、0・5%~2・0%ほど。運用手数料だ。
(3)信託財産留保額
⇨売るときにかかる手数料だ。
この手数料は、短期間ならそれほど気にならないかもしれないが、運用期間が長くなればなるほど、掛かる手数料はかなりのものになる。気になる方は、シミュレーションができる証券会社・金融機関があるので実際の金額を入れて確認してみよう。
②株式に「投資する」とは?
そもそも、「株式」とは何なのか?
これは、証券取引所という所に上場している企業が何らかの事業を続けたり、これから新しい事業を始めたいときに、そのために必要な資金を用意する必要がある。
その資金を集めるために、(調達するために)発行されるものの事。株券と言われたりもする。証券会社ごとに手数料があり、約定時に支払い、株式を取得する。
この株式を購入した投資家は、「株主」と呼ばれ、会社の経営に携わる一員になるということ。株主として、その企業を見てきて、変えた方がいいと思うこと、新たに始めた方がいいと思うことなどがあれば、「株主提案」として、採決を求めることができる。
または、会社側の提案に対して、受け入れられないとなれば、「否決」することもできる。傾向として、「株主提案」は否決されやすく、「会社提案」は可決されやすいようだ。
③日本の株だけしか買えないの?
先ほど、投資信託のところで海外株型ファンドの話もしたが、株も利用している証券会社が取り扱いしている商品にもよるが、海外株も取引きできる。
SBI証券や楽天証券、マネックス証券などのネット証券が取り扱いが多い。取引時間はその国の取引時間中なので気を付けて。
ただし、日本株と比べて、外国株は企業の情報が入手しにくく、不透明なところも多い。企業情報も思わぬところで、入手できたりすることもあるので、調べてみてほしい。外国株のため、その国の通貨に替えてから投資するため、為替の影響も考慮しておく必要がある。各通貨できるだけ円高の時に通貨を手に入れておき、買いたいタイミングで買うようにした方がいいのかと思う。
円安のタイミングでしてしまうと、買った時点から、円高になり、そのうえ株価自体も下落してしまうと、ダブルで損失を被ることになる。
円に戻すときのタイミングは、自分がいいと思う時に戻せばいいのだが。余計に神経を使いますよね。
④銘柄選びがうまくいかない人には?
日本株だと3800社ほどがある。米国だと、4000~5000社ほどがあり、選ぶときは確かに苦労しそう。
投信も数千ものファンドがある。スクリーニングという絞り込みの機能を使うことでもよい。
もう一つは、ETF(上場投資信託)というものを紹介したい。証券会社に上場している投資信託で、単位は1口からで、ファンドで、ある程度分散されている。なおかつ、株式と同様で、リアルタイムに売買できる。
ただし、何度も言うが、理解できるものに投資するようにしてほしい。
証券取引所ごとで取引時間が違ったりもするので、確認ししましょう。
⑤結局、株と投資信託のどちらがいいの?
ある程度分散されていて、リスクも比較的抑えられている投資信託から初心者は始めた方がいいのではないか。
経験を積んで、基準価格の上下の変動に慣れてから、株に行ったのでも遅くはないだろう。
[投資経験]
(低) (高)
預貯金⇨国債⇨投資信託⇨REIT⇨ETF⇨日本株⇨外国株
といった感じだろう。
⑥まとめ
株にしろ、投信にしても、投資家として社会に貢献できることになるので、投資する責任もある。
あなたが納得して、投資するなら、周りが何を言おうが、気にすることはない。
何かの役に立てていることは、生きがいにもなるし、うまくいくと資産も増える。社会貢献の一環として考えてみてもいいかも。恐怖心は和らいでくるはずです。