[結論]
資産運用や投資に少しずつ注目が集まりだしてから、目立つのは「利益を上げるための上手くいく手段や手法」を取り上げるサイトが多いことだ。
その手段や手法の中にも、損した人は多いと聞きます。
そこで、発想を転換して、逆に、損するやり方を知ることで、その各項目をしないようにすれば、成功につながりやすいのではないかと考えています。損する方法を抑えた上で「では、どうすればそんなミスをしなくて済むか?」を考えましょう。これが、成功への近道だ。
①口座開設編
X開設に手間と時間がかかりすぎる証券会社で申し込みをする。(店頭で口座開設をするなど)
いろんな書類に署名したり、説明などを受ける必要が出てくる。時間がかなりかかる。
X手数料が高めの証券会社で開設をする。
(事前に手数料を調べずに契約をする)
リアル店舗の証券会社は手数料が高い。今はネット証券(SBIや楽天など)が人気
Xいろいろと説明を受けることが多すぎて、時間がかかりすぎ、説明を聞くだけでうんざりして、疲れてしまう。
大事な説明しているが本当に疲れる
X様々な利用申し込み(オプション)をすると、利用手数料がかかったり、さらに時間がかかる。(証券会社の取引に役立つツールにどんなものがあるか調べていない)
何かしら利用料がかかったりする。
Xネット証券を危ないものと誤認識
(店頭とネット証券のどちらが主流か調べてもいない)
今はかなりネット証券を利用してる人が多い。
②情報収集編
X人からの「~らしいよ」という話を聞いて、それを真に受けて、すぐに飛びついて投資する。
「~らしいよ」というのは事実ではなく、人の意見であることを覚えておこう。根拠がないのだ。
X雑誌に出ていた情報を、そのまま信じて投資する
株雑誌はもちろん取材などをしたうえで、調査結果をまとめて中身を書いているが、自分でも確認することを忘れないように。
X掲示板やSNSに上がってきた情報をそのままうのみにして投資する
出所を挙げている人もいるが、どんな情報でも自分で確認する習慣をつけること。
Xいいニュースを聞いて、すぐに上昇につながると思い込み、投資しようとする。
その発表がいいニュースでも、その中身を精査することが大事
Xアナリスト予想をそのまま信じすぎて、投資する(予想が外れることも案外ある)
アナリストも必ずしも中立ではないので、あくまで参考程度にすること。
X「各ランキング」を信じて、上位銘柄に投資する
特に高配当銘柄ランキングは上位の高いものは注意すること。記念配当や株価急落で一時的に利回りが上がっていることがある。
X少し昔の著名投資家の本など読まず、近年よく見られる小手先だけの手法を書いた本だけを見て、実践して失敗する(近年、発売されている本の中には、いいものももちろんありますが)
小手先だけの手法を挙げている本があるので、自分がどうしたいのか、よく決めてから、本を探すこと。
Xファンダメンタル分析だけで投資しようとする(テクニカル分析の要素も必要)
トレンドなども時には見ておくことも必要
Xテクニカル分析だけで投資しようとする
(ファンダメンタルズ分析の要素も必要)
その企業の中身をしっかりチェックすることは大事
X高額なお金を支払って、価値のない情報を買う(資産を増やすための情報を手入れるのに、先にお金を支払って、それを買わないといけないのは、筋が通らない)
そんな大勝ちするような方法を教えるわけがない。なぜなら、教えてしまうと、自分の取り分がどう考えても減るからだ。
X特別なルートで手に入れた特別な情報がないと勝てないと思っている。
(無料で手に入る情報で十分役に立つ情報があるし日常生活の中にも役に立つヒントがあるのに、普段の生活にアンテナを張っていない)
誰でも手に入るような情報でも十分勝つことができるよ
Xどんな情報でも、その人がどう扱うかによって結果が変わることがあることを理解していない
大事な考え方だ。
X自ら調べることもせずに、手を抜いて楽をして勝てる手法があると思っている
楽をして勝てる方法はない。ただ、情報の確認の仕方が身につくと、無駄な苦労は少なくて済む
X自分の失や気が付いたことをノートやメモに記録を残さずに、同じ失敗を繰りかえす
同じミスを繰り返さないために、記録は残しておこう。
③取引編
X成り行き注文ばかり使う(指値注文を使わない)
想定よりも高い金額で買うことになったり、安い金額で売ってしまったりして損することになることも。
X上昇し続けている銘柄を買う(これまでどのくらい上昇してきたか上がりすぎているか調べず、買ってしまう)
なぜ上昇しているのか、まだ上昇は続くか考えてみよう。調べよう。
X下落し続けている銘柄を買う(「割安だよね」と思い込み飛びつく)
なぜ下がっているのか、まだ下がりそうか調べてみよう!!
X取引初心者がいきなり一度に大きい金額を入れる
一番やっちゃダメなやつです。
X取引初心者がいきなり1つの銘柄に集中投資する
試しに少額で1銘柄でするのはいいが、大きいお金を入れるのはダメ。
X過去最高値の更新銘柄を買い続ける
なぜ更新しているのか、よく調べてみよう。チャートも確認を。
成長し続ける分野、業種なのか。調べよう。
X過去5年業績悪化中の銘柄を買う
業績の悪化は株主、投資家への印象は悪い。なぜ業績が悪いのか確認を。
回復しそうな分野かどうかも確認すること。
X保有銘柄が業績悪化で買値より下落しているものを(いずれ回復すると思い込み)買い続ける
下落している理由を確認する、調べる。回復するといえる理由は何か?など
X特定の業種のみの銘柄に投資
よほどの確信があるならよいが、そうでないなら少し業種も分散した方がよい。
Xその企業のこれからの活動がよく分からず、うまくイメージできないのに買ってしまう
企業の決算関連の資料を見て、売り上げの最も多いのはどの分野かなど見ていくと分かる。今後どういう方向に経営していくのかも確認しよう。
X指標だけを見て割安だという理由だけで買ってしまう
成長力も全くなくて、PERが低くなっていることもある。
X指標だけを見て割高だというだけで買わない
成長性がまちがいなくある企業なら、PERも40倍でも買う価値がある場合がある。数字だけをうのみにしない。
X会社員がデイトレードをする
これはかなりしんどいものがある、控えた方がいいだろう。
X自分の感覚、直感だけで投資する
経験者でも、間違えることはある。根拠のないもので投資するのは控えよう。
X景気上昇基調の時に、指数連動のインバース、ベア型の投信を買う
上昇基調にあるときはレバレッジ、ベア型が効果的。ピークに来たと思ったらインバース型に変えればよい。
X景気悪化基調の時に、指数連動のレバレッジ、ブル型の投信を買う
下落基調の時はインバース、ベア型が効果的。そこに来たと思ったらレバレッジ、ブル型を買おう。
X外国人観光客の入国規制がかかっているときに観光業界関連の株を買う
観光業の現状はどうかしっかり調べよう。
X大きい金額の取引の失敗を、さらに大きい金額で取り戻そうとする
これもやっちゃダメ。悪循環に陥る可能性が高い。見直してプランを立てよう。
X時には投資をしないで待つことも大事なことだということを知らない(無理に投資すると痛い目に合うことも)
特にこれという銘柄がないにもかかわらず無理に投資する必要はない時には待つことも大事
X初心者がIPO株に投資しようとする
予想外のことが起こったりするので初心者はあまりしない方がいい。
X売買の出来高がとても少ない銘柄に投資する
できるダメ出来高が多い方がいい。少なすぎると、買いたいときに買いにくく、売りたいときに売れないということが起こったりする
X情報をろくに調べもせずに外国株に投資しようとする
各国の状況を確認し企業の情報をできる限り集め確認してから行動しよう。
X外国株投資には、為替の影響にも気を配るべきだが、数十年ぶりの円安水準の時に慌てて買う
株を買う:円安→株を売る:円高だと円に変えると損してしまう可能性がある
株を買う:円高→株を売る:円安だと円に換えるときにさらにプラスになる可能性あり
X絞り込み検索(スクリーニング)をうまく使わずに、気になる銘柄名を入れるというやり方だけで、対象銘柄を探す
指標に基準を設けているのなら、スクリーニングという機能を使った方が早い
Xリアルタイム注文だけで取引しようとする
時間外に次の市場がオープンするときのために注文を入れることができる。
X情報らしきものがあっても、英語だからという理由で読むのをあきらめてしまう(翻訳サイトなどがあるのを知らない)
翻訳機能(Deeplなど)を使うとよい
X株主優待銘柄で権利確定日間際で買う(確定日過ぎてからずるずると株価が下がりやすい)
確定日間際は高値のピークに近いことが多い。確定日を過ぎてしばらくして下がりきったところで買うならよいのだが。
X中央銀行が政策金利を引き下げる取り組みをしているときに銀行株を買おうとする(ローン金利なども下がり、入ってくる利息が大きく下がる)
銀行などの金融業は業績が悪化しやすいので控えた方が良い
X物流・運輸・船舶・原油価格高騰・物量減少時に買う(運賃高騰・コスト増・利益減少になりやすい)
例えば、ニュースなどでもこれらの業種が業績改善しそうなことが出てくると検討してもよい
④損失発生編
X少しマイナスだけど、調べたりせず、そのうち戻るだろうと思い込み、そのままにしておく
下がっているのは何か理由があるはず。調べてみよう。
Xマイナスが続いているが、安いうちに買い増ししようとする(何を根拠にしているのか)
何をもって株価が戻ってくるのか、きちんと調べてみよう。
X買値よりマイナスだが、その理由を調べようとしない
何か理由はあると考えよう。調べてみるべき。
X買値より何%または何円下落したら、手を引くか(売るか)を決めていない
保有は長期でも、もし売らざるを得ないようなときにどのような時に手じまいするかは考えておこう
Xダメな銘柄が出た時のための別の投資候補の銘柄ファンドを探していない
普段から銘柄探しはしていこう。対応しやすくなる。
X大きなショックが相場全体を襲い、多くの銘柄が大幅下落したからあわてて売ってしまう(のちに急速に戻ることもある)
一度大きな下落を食らっても、翌日大きく回復してくるときがあるので冷静に。
X少し下がったからと、慌てて売ってしまう
同上
X自分のポートフォリオがどうなっているか、確認していない
時々は気にしてみておこう。
⑤利益発生編
Xマイナス期間が長かったために、やっとプラスに転換し、ほんの少しプラスになったからと、ほっとして売ってしまう
他にいいと思う銘柄があるなら、売ってもいいだろうが、特にそうでないなら落ち着いてもう少し様子を見てもいいかと思う。
Xプラスだが、欲張って3倍4倍5倍の高値を狙い、しっかりと調べることなく、大きく買い増しする
上がると思う根拠を自分が誰かに説明して相手を納得させることができるか、仮想で考えてみよう。
X数十%以上のプラスにもかかわらず、調べて分析することなく、根拠なく10倍になるはずだと思い込み、大きく買い増し
自分の基準、何のために投資しているか思い出そう。
X利益発生後、業績がどういった理由で上昇しているのか、調べずに、そのまま保有する
必ず調べておこう‼
X過去最高値更新しているが、理由なく根拠なくまだいけると思い込み、調べもせず保有し続ける(企業の見通しや決算資料など見ない)
まだいけるという理由は何?説明できる?調べてみよう!!
X自分のポートフォリオがどうなっているのか、チェックしない(何かが悪化することにより、大きく利益が減ることも)
時々見ておこう!!
⑥分配金・配当金編
X分配金・配当金が入ったと喜び、すぐに買い物に使う
無理して使うのはやめよう。配当金も投資に回すのもいいよ!!
X分配金なら、普通分配金か特別分配金かを確認しないといけないが、分配金があっただけで喜んでしまう
特別分配金なら元本が削られているということ。よくないことだと認識しておこう!!
X分配金・配当金を受け取ったら、そのままにしておく
再投資した方が複利効果が生かせる!!
X「複利効果」というものを利用しない(分配金・配当金を再投資しない)
ぜひ活用しよう!!
⑦NISA・iDecCo編
X「自分にとって都合のいいメリットしかない」と思い込む
デメリットもあるので確認しよう
X手数料も全くかからないと思い込む
制度の仕組みは必ずチェック!!
⑧まとめ
「そんなこと言われなくてもわかっているよ」と言いたくなるでしょうが、分かっていても経験者でさえも、同じ失敗をしてしまうことがあります。少しの時間使って、ひと手間で結果が変わることがあります。自分のやりやすい形でもいいので取り組んでみましょう。失敗の内容を知ることは重要です。ぜひ役立ててほしい。