[結論]
これから社会に出ていく上で、事前に「働く」経験をすること大事!!
社会に出ての人付き合いや、仕事をするというのはどういうことかを経験できるのは大きい。
①なぜ、アルバイトをするのか?
統計からみてみると、マイナビが調査した、「マイナビ2020年大学生のアルバイト実態調査」(2/21~2/25)では、
目的の第1位は「貯金のため」59%
次いで「自分の生活費」49%
「趣味のため」48% 以下「交際費」「社会経験」も多い。
職種は、「飲食・フード」が30% 「教育」16%
「コンビニ・スーパー」が13%
同じくマイナビ「2020年高校生のアルバイト調査」(全国15~18歳の高校生対象)(8/31~9/7)では、
目的の第1位は「貯金のため」63・5%
2位は「趣味のため」61・7% 3位は「社会建研を積む」46・8%
役立つスキルを身に付けたい人も増えてきているようだ。今後の自分が働くことを意識した行動をとっている。
高校生は自分の将来のことを考えたうえで、今のうちにできることをしていこうという考えがある。経験も積めて、さらにお金も得られるという一石二鳥のシステムをうまく利用しているようだ。
大学生は、同じく貯金が1位だが、今生きていくために必要なお金を得るためにアルバイトする思考になってきている。
②学生時代にアルバイトするメリットとは?
(1)決められた時給をもとに、働いた時間分の収入を得られること。大人だらけの場所でいろんな人と接しながら、仕事をこなし、自分で稼いだという実感を得ることができる。
(2)社会に出て、働くうえでの一般常識を学べる。社会人におけるルールを体に叩き込ませる。将来、自分が進もうとする世界がどんなところか、少しでも経験し、覚悟を持たせることができる。
(3)職場(バイト先)には、気の合う者もいるし、合わない者もいる。そういった人たちと一緒に嫌でもうまく働いていかないといけないこともあることを知ることができる。社会出ていく上での大人としての対応を求められる。
(4)実際に1か所だけでなく、数か所で働いてみることができる。それにより、自分の得意分野、不得意な分野、向いている分野、向いていない分野が分かってくる。自自分の進むべき方向性に気付くことができる。
(5)働いているうちに、仕事を覚えて、できることが増えてくると、仕事をすること自体が楽しくなり、生きがいを見つけられるようになる。
(6)仕事をしていく上での人とのつながりを持つことの大切さを学べる。(助け合いなど)
(7)仕事していく上での、コミュニケーションの取り方を学べる。
(8)学生たちにとって実社会における、役立つ技術・ノウハウがどういったものか理解し、身に付けることができる。
(9)仕事をこなしていくうちに、特定のスキルが身についてレベルが上がってきたり、全体的な能力のレベルアップにより、それが評価され、昇給などにつながる経験をすると、今後どこかで働くうえでのモチベーションアップに。
(10)少し余裕が出てくると、周りの人間関係にも気づくようになり、仕事を進めていく上で人への配慮などの方法も身につく。
(11)大人たちから「さん」付けで呼ばれ、子ども扱いではなく、一社員として、大人として認められたような経験をすることで責任感も芽生え、自分自身の行動に責任を持つようになる。
(12)金融・経済の仕組みなどが実世界でどのようになっているのか、理解できるようになってくる。
(13)取得したい資格があれば知識・技術を身に付けられて、取得できることも。
(14)経営者のような目線が身につくことも。
③学生時代にアルバイトするデメリットは?
1⃣昔からよく言われているのが、学業とアルバイトの両立だろう。学校にも行っているなら、きちんとある程度のレベルの学力を身に付け、単位もきちんと取らないといけない。(特に親としては)学校に行くのも無料ではないので。明らかに支障をきたしているなら、アルバイトをやめざるを得ないだろう。やるからには両立させているという結果を出すことだ。
2⃣これも心配されやすいことだが、健康面だろう。明らかに体に負担がかかりすぎていて、疲れ切っているのに、無理をしてからだを壊して、アルバイトもダメ、大学行くのもダメとなると何のために進学したのかということになる。
3⃣学校や大学などで築ける友人関係がアルバイトをしているがために、築きにくいこともあったりする。
4⃣アルバイトであるがゆえに、働き続けたくても簡単に解雇されることも。
5⃣福利厚生があまり良くない
何かあったら自己責任になることもある。よく確認をしておこう。
④まとめ
印象的には、デメリットの1⃣、2⃣を回避できているなら、アルバイトはするだけの価値はある。机上だけの知識よりは、働くことによって得られる経験の価値の方が大きいからだ。
昔は「高校とか大学とかは卒業しないとだめだ」とか「卒業してないと就職できないよ」とか言われた時代が、長らく続いた。事実、卒業の肩書がないと会社側も相手にしないということがあったから。
だが、2000年以降、ITが日常生活に入ってきて、世界中がつながりようになり、いろんな形でビジネスが成立するようになった。「卒業」の肩書がすべてではなくなった瞬間だ。
能力があれば、実績を上げていれば、十分社会で通用するのだ。