[結論]
近年、子供たちへの金融教育の重要性が高まってきています。大人になって、働きだすと親からは自立、独立して自分で稼いで生きていかなければなりません。
そのためには、仕事する上で、「創意工夫」しながら、仕事で成果を上げたり、モノやサービスを提供して、多くの人に利用してもらわないと、給料はそこそこのままです。
最近は大人でも「創意工夫」して実績をあげていく人と、あげられない人の格差が広がってきています。とても積極的なタイプととても消極的なタイプでえ分かれてきている。
いろんなことを吸収しやすい子供のうちから、商売体験をして、少しでも将来いい方向に役立ててほしいと思う。
①日本では・・・
昔から、「字を書いたり、読んだり、できるように」「計算ができるように」「元気な体作りを」というような教育方針で取り組んでいた。
もちろん、大事なことではあるが、世界を見ると、素晴らしいと評価される部分もあるが、「何もないところから、新しい発想から新しいものを生み出すようなことについては、日本人は苦手だ」と言われている。
みんなが同じ方向にしか向いておらず、別の視点から物事をとらえることができないというようなことをよく聞く。日本国内でも、例えば職場で何かこれまでにない全く新しいことをしようとすると、周りから反発を受けて、つぶされるということがよくある。
最近は少しずつ、見方が変わりつつある。新ビジネスのコンクールなどもあってそこでプレゼンをして、資金提供を呼び掛けて、資金を調達するような場もあったりする。
ただ、アメリカと比べると、集められる資金がはるかに少ないのが現状だ。
②日本人は世界と比べると・・
最近、よく言われているのが、日本人の金融リテラシーの低さだ。かなり低いと言われている。(OECD加盟国の中でもかなり低いほう)
海外では、子供のころから、金融教育が学校でも、家庭でも行われていて、ご存じかもしれないが、投資も積極的で、働きだすと、老後の生活資金、現役の間の必要な費用を補うためにも投資を積極的に活用して人生を豊かにするためのマネープラン作りも、自分から進んで行動していく。
ところが、日本人は、老後に年金をどのくらい受け取れるか、どのくらい生活費として必要かも分からず、働きだして、結婚して、家庭を持ち、これから起こるライフイベントに対して、どのくらい必要なのかを理解できておらず、そのための対応策としては、節約して、ただ夫婦で働き、あとは貯金をしていくだけという人が圧倒的に多い。
もちろん大事な要素の1つだが、必要な知識を持ったうえで、そういった対応を取るなら、いいのだが、知識がないままでそれを行うのとでは、意味が全然違う。それだけでは、限界もある。アメリカとの富裕層の人数には大きな差がある。
③夏休みに・・・
政府の方や教育関係者や子供を持つお父さん、お母さん方に提案したい。
夏休みは少し宿題を減らして、その余る時間を、先生方、保護者、実際に経営されてる方に協力してもらい、バックアップしてもらい、どこかの場所を使って、実際の商売の体験をしてもらうようにしてはどうか?
もちろん夏休みなので、強瀬というわけにはいかないが、習い事や家族で長期で遠方に行く方もおられるでしょう。
ですが、近年、外は、夏は暑すぎて家の中で過ごし、スマホやゲームばかりする子供が増えているでしょう。それならば、商売体験のようなめったに体験できないようなことをさせてあげれば、とても有益だと言える。夏休み前から、子供たちで各学年の子が4~6年生までの子が、満遍なく入り、グループを作って、それを複数作り、どういったもの、サービスを販売するのかを決めてもらい、自分たちで準備できるものは準備してもらう。
できないものは、地元のお店や商工会から協力してもらい、使う上での指導、本番当日もバックアップしてもらう。
そうすると、つながりが生まれ、地元の活性化にもなりうる。地域外へのアピールにもなる。
数日でもいいし、一定期間取っても良いだろう。(売れる間はよいが、売れにくくなった時に、どのように工夫すれば売れるかなど考えることも経験できる)
実施後は、「夏休みこども金融教育プロジェクトコンクール」を行い、取り組み内容や実践結果を発表しあう。各地区で予選を行い、役場の教育関連の部署や商工会など審査員を集めて、順位付けを行う。そして、上位2位か3位までがさらに上のところで、県などで競うといったものだ。売上金などは、次年度用の運営資金に一部として管理するように。
ただ、実際は税金というものがかかるので、税金の知識についても学ぶ場を設け、税理士さんなどの知識を持っている方に講師をお願いする。国による年間の最優秀、優秀、他各賞を決めて公表。まだ、難しいところがあるかもしれないが、紙の上の話よりははるかに子供たちに興味を持ってもらえると言えるだろう。
④効果は?
小学校4年生くらいからさせてあげればいい。商売するまでの設備などどんなものを準備する必要があるのかも身を持って体験できる。さらにモノを作って売るまでの大変さ、難しさ、楽しさ、工夫、そういったものを学ぶことができる。
自分の両親の仕事などについても、どれだけ大変な責任あることをしているのかを理解し、協力してもらえるだろう。
⑤できれば・・・(まとめ)
中学生バージョンも行ってもらいたい。最近、中学生もいろいろ忙しく自由時間も少ない子も多いようだ。だが、夏休みくらいなら、期間も長いため、時間は作りやすいのではないか。
とにかく、小学生の間だけで終わってしまうのでは、意味がない。けいぞくしてつづけることが大事だ。