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[賃上げと値上げ] 商品の値上げと賃上げ、どちらが先か?

[結論]

従業員の給料がどこから出ているのか考えてみましょう。すると、何が増えないと賃上げが難しいか想像つくでしょう。

 

 

目次

①会社が誕生してから、会社が無くなるまで

最初、会社を数人の友人と立ち上げ、起業したとする。地道に販売努力をした甲斐あって、業績も思いのほか伸びて、注文も入ってくるようになってきました。

 

自分たちだけでは手が回らなくなり、従業員を雇うことにしました。10人雇い、販売も軌道に乗り、販売価格も利益を乗せて設定し、1年後、従業員も定期昇給できた。

 

景気も良く、販売も活発になり、質も良くなり価格を引き上げて販売、会社の利益も伸びてきた。

が、設備投資等するため、従業員の昇給は何度か見送りに、従業員は不満を持ち、半分の5人はやめてしまった。

 

そのために、徐々に生産能力も下がり、利益も減り、さらに従業員が2人やめ、残ったのは3人、注文も急減し、他企業が参入してきて顧客を奪われることに。

 

赤字が続き、ついに倒産した。かなり、雑な流れではあるが、簡単な感じで、こんな流れになるよねということです。ということは・・

②会社を回していくには何が必要か?

①を見ていくと、「従業員の給与を払うためのお金、原材料等を買うためのコスト、設備投資のための資金、家賃、税金などこういったものに使うお金」が必要。

 

そのためには、無理をしすぎず、バランスを取りながら、うまく借り入れを活用しながら、地道に利益を増やしていくことが必要。

 

 

その利益から上記のものにあてることができるのです。実際は手元に資金を残しつつ、長短期の借入を活用したりもする。

 

 

③それらを踏まえて

上記の①、②のことを踏まえると、タイトルに対しての答えは、ズバリ、「企業の商品の値上げが先」ということになる。

 

 

そこから利益を増やして、一部を従業員の給与還元させる。というのが自然な流れだろう。

 

逆に、製品の値上げをせず、企業が原材料費高騰の分を被って、利益が得られていないのに、さらに従業員の給与をアップさせようとする会社だと赤字を抱え続けた挙句、倒産するのが目に見えている。

 

個人的には、コストも抑えながら、原材料費高騰分をきちんと価格に転嫁し、製品も質の向上に取り組み、利益を確保する。それが出来てからの従業員の給与のアップだ

④まとめ

従業員からすれば、「自分たちはまかせられた仕事をきちんとこなしてきましたよ、業績が伸びないのは経営陣のやり方に問題があるんじゃないのか!!」と言いたくなるでしょう。

 

 

企業側からすれば、「アップさせたいが、コストはかかるし、新事業や設備投資もしたい」などの考えもあるでしょう。

 

 

実のところ、ある程度、従業員も利益が増えないとあげられないと分かっているのです。我慢している部分もあるのです。

 

 

バランスのとり方が難しいところです。従業員ときちんとコミュニケーションが取れている企業は、苦しい時もうまく乗り越えられるところが多いようです。

 

 

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この記事を書いた人

会社員 FP2級取得 共にHAPPY FAMILY目指そう!!

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