[結論]
50代からでも老後資金を準備することは可能だ。
1つの手段(例えば貯金だけ)だけではなく、複数の手段を知っておくことは重要。
「節約と貯金」とか「節約と資産運用」とか「節約と貯金と資産運用」などこれらの組みあわせ方を知っておくと、いろんな対応ができる。具体的に見ていきましょう。
①今、あなたはどんな状況にある?
あと10数年から20年ほどで退職して、年金生活になるかもしれないからと慌てて「今の資産がどのくらいあって、これから毎日どのくらい貯金をしたり、資産を増やさないといけない」と計算して、そのために「節約できることはないか?」とか「収入を増やすにはどうすればいいか?」とか「妻にも働いてもらおうか?」など考えたりするでしょう。
もし何も手を打たずに老後を迎えることを考えたら、「ゾッ」としますよね?
②老後資金という問題を解決するためには?
まず、先ほども上げたが、「自分たち夫婦だけで働いたり節約をして切り詰めて生活する」というやり方を考えると思うが、このやり方は自分たちが体が健康な状態をキープできれば可能でしょう。しかし、年齢を重なるにつれて何かしら悪いところが出てきます。
「急に倒れてしばらく寝たきり」なんてことになると、お金がプラスになるどころか、マイナスですよね。
それに毎月働いた分だけの収入だとペースが上がりません。
つまり、時間対効果、費用対効果(心や体の負担)が低く、生産性や効率性が上がらず、気が滅入る人もいるでしょう。
そこで始めるべきこととして、「自分たちが老後にどのくらい資金が必要か」を考えてみましょう。
「月々に何にどのくらいの費用が必要か、合計でどのくらいかかりそうか?」その数字に12をかけて1年分の費用を計算しよう。さらに、自分たちが老後、あと何年間生きるのか?ですが、平均余命の年数をかけて出してみましょう。
それが、現時点でのとりあえず老後に必要だと考えられる額だ。あと、確認すべきはずっと以前から利用しているもので、今はほとんど利用していないようなもの、国債、貯金、保険、サブスクなどがないかどうかだ。案外、本人が亡くなってから見つかるケースも多い。
そのうえで、支出の見直し、収入をどうやって増やすのか、など検討していくことになる。そこで出てくるのが、「資産運用・資産形成をどうするか」についてだ。
日本人は「怖い」とか「わからない」という人が多い。
それは、「やらないからわからない」のだ。それは仕事でもプライベートでもなんでもそうだ。もちろん知識は必要だ。
その知識がどの場面の時に、活用するのかを理解することにつながる。
制度として利用してもらいたいのは、「NISA」と「iDeCo」だ。この2つをお勧めする。
ここでは具体的な説明は省くが、特徴は
NISAは利益に税金がかからない
iDeCoは3つの控除があり、節税効果大きい
負担が少ないものでいうと、ETFという上場投資信託があり、それの全世界をカバーしているものを保有しておくということ。バランスに偏りがあるが、広く投資されている。
これならば悩む必要もなく、疲労感は少ない。一定額を月に投資し、毎月行っていく。そこから経験を積んで、日本株、米国株などの個別株に取り組むのもありだ。ただ、生活費までつぎ込まないように。
その時に「なぜ投資しているのか」の理由を意識してほしい。「将来、老後にこういうことをしたいから、資産を増やしたい」とか考えることにより、モチベーションが維持でき、本気で取り組める。
③支出については「節約第一」だが
まず、思いつく限りの支出を書き出してみましょう。
住居費、食費、光熱費、通信費、交通費、車費、病院費、その他支出など。金額的にも無理のない額を設定しましょう。
実際どのくらいかかっているか見てみると、「総務省発表の家計調査報告(2020年)」では夫婦ののみの世帯では、
食費65804円、
住居費14518円、
水道光熱費19845円
家具家事用品10258円
被服費4699円
保険医療費16057円
交通・通信費26795円
教育教養娯楽費19658円
その他支出46752円
計約22・4万円
私からすれば「??」と思うようなところもあるが、統計では上記のようになっている。あくまで参考程度に見ておいた方がいいだろう。
④なぜこれをするのか?
将来自分がこうしたい、ああしたいという理想があるだろう。子供や孫と一緒に過ごしたいなど、その姿を具体的に思い浮かべることで、やる気が出てきます。
孫などが喜ぶ姿を見たいですよね?それならば今から頑張りましょう!!
⑤まとめ
50代から老後資金を形成するには?
・老後に必要な資金額と現在の資産額をもとに足りない額を算出。
・支出を見直す
・収入を増やす
・余裕資金を使い、資産運用する=「お金にも働いてもらおう」
これは結構前から言われていたことだが、やはりこれは大事です。ぜひ本気で取り組んでチャレンジし、理想の老後を迎えましょう。