[結論]
一般に表示されている利回りというのは、本当の正しい利回りではない。正しい利回りを知ったうえでファンド選びをしないと、資産づくりに失敗する恐れがある。
①どんなファンドがいい?
投資や資産運用するのだから、減らしたい人はいないはずだ。
増やしたいから、資産運用をするのだ。となると、大きく分けて2つのパターンで増やしたいだろう。
・ファンドの基準価額自体が大きく上がり、運用益を増やす。
・分配金を受け取りながら、少しづつ基準価額も上がり、資産を増やす。
といったところだろう。
日本人は、毎月受け取るのが好きなようで、分配金アリのファンドをよく選ぶ。人気ランキングでも、上位によく入る。
そこで、ファンド探しをするときに、気にするのは、「利回り」だろう。これを見て決めるわけだが、その数字をそのまま受けとってはいけない。
②多くの投信ファンドに表示している利回りは・・・
一般的に表示されているファンドの利回りには、考慮されていないことがある。計算するときには、
過去1年間の分配金支払い実績と、直近の基準価額の数字を使っている。この算出方法だと、基準価額から、毎月毎月分配金が差し引かれていくが、分母はその直近の基準価額を使うため、上昇していなければ、支払った分小さくなる。そうすると、当然利回りは高くなる。
③きちんと理解していないと・・・
いいファンドをダメなファンドと思ったり、ダメなファンドが実はいいファンドだったなんてことが起こる可能性があります。
私自身も始めたばかりのころは、利回りをそのまま鵜吞みにして、投資し分配金を受け取っていたが、利回り25%というものがあった。
そして、基準価額が下がってきたので数年運用した後、基準価額が下がってきたので、「もういいかな」と思い、ファンドを解約した。そして、税金を差し引かれた後の利益を確認してみると、思っていた金額と全然違うことに気が付く。
その時「利回り25%でもこの程度なのか」と思って、株式に切り替えた。この利回りの出し方が間違っていたことに気が付いて、「そういうことだったのか」と自分の知識のなさを痛感した。
あなたがそうならないようにしてもらいたい。そういった誤解を防ぎ、いいファンドを見極めるため、利回りについてはきちんと理解しておくべきでしょう。
④正しい利回りの出し方とは?
この一般的な分配金の利回りには、1年間の基準価額自体の変動が考慮されていない。
実際の利回りを計算して出そうとするならば、1年間に受け取った分配金の合計額から、1年前の基準価額から今の基準価額の差額(下落分)を差し引かなければならない(上昇していたら足す)。その数字を1年前の基準価額で割ったものが本当の利回りなのだ。
これをちゃんと確認してから、買うようにしよう。
⑤まとめ
近年、年金の受取額に不安を感じる人が多く、なんとか増やそうと毎月分配型のファンドなど注目してる人が多いようです。
こういった正しい知識を持ち、資産づくりに生かしましょう。