はじめに
近年、子供の数は、1人と2人が圧倒的に多い。「子供さんが1人から2人に増えただけだから、節約しないといけないけどたぶん大丈夫と思ったけど、なかなかうまくいかない」とか「これ以上は減らす所はないよ!」とかなり苦労されている方が、かなり多い。私もかつてそうでした。
夫に相談したりしながら、自分が中心になって取り組んでいるが、うまくいかない方が多いようです!
私は、世帯主でもあるので中心となって家計の管理をしてきました。しかし、子供が増えるたびに何度となく壁に当たりました。そこで、FPの資格を取ってからはそこで得た知識やノウハウを生かしながら取り組み、年100万円超の貯蓄ができるようになりました。
そこでこの記事では、4人家族の家計管理でどこをどのように改善したらいいかを参考にしてもらえるように取り組み方をまとめています。
この記事を読めば、「4人家族の家計の管理方法、改善の仕方など」が理解できるよう内容になっています。
これまで、私がFPの知識を生かしながら、家計管理をやってきた経験とノウハウを生かした取り組み方を書いています。これから新しい家族も増えて新たな気持ちで取り組みたい、または、子供たちのために少しでも将来に向けてお金を増やし、お金を残したい方は最後まで読んでほしい!
4人家族 生活費改善シミュレーション例 パート1
設定
夫36歳 妻32歳 長女5歳 長男3歳 三重県在住
真面目な性格の奥様 各費目についてもこれくらい必要と予算を確保し、日々奮闘していた。しかし、どう見ても貯金できる額が少なすぎて、将来が不安に。子供さんもまだ小さく、言い聞かせようとしても思うように言うこと聞いてくれない。真面目なため、一人で抱え込み、夫にもあまり相談できずにかなりしんどくなっていた。直すにもどうしたらいいのかわからず相談に来られた。
相談としては
「将来のために貯蓄を増やしたい、資産運用も少し気になる、無駄にかけすぎてるところがあれば削りたいので教えてほしい」といったところ。
BEFORE
月収 | 27万円 |
ボーナス | 110万円 |
年収 | 434万円 |
月貯蓄額 | 1.6万円 |
年貯蓄額 | 19.2万円+α |
総貯蓄額 | 380万円 |
月収 | 27万円 |
住居費 | 4.5万円 |
水道光熱費 | 2万円 |
生保料 | 4万円 |
通信費 | 1.8万円 |
ガソリン費 | 1万円 |
食費 | 4万円 |
日用品費 | 7千円 |
レジャー費 | 6千円 |
医療費 | 3千円 |
こども費 | 3万円 |
夫こづかい | 3万円 |
妻こづかい | 5千円 |
残し貯め | 1.6万円 |
年払い分はボーナスから30万円 |
私がまず、聞いていくのは、「決して悪い家計ではない」ということ。多少日頃からいつも見ているため、慣れ過ぎて、見えなくなっているところがあるかも、といったところを伝える。そして、これまで実際に取り組んできたことを、聞いていく。大まかな感じで。どういったところが気になるかを確認。一通り聞き終わったら、各費目について答えていく。
このケースでの家計改善の具体的なアドバイスは?
まず統計の確認をしておきましょう。R2国勢調査を見てみると、1世帯当たりの子供の数は、子供が1人の世帯は488万世帯、子供が二人の世帯数は377万世帯、子供が3人の世帯は125万世帯となっています。1世帯平均の子供の数は、1.71人になっています。つまり、子供さんが2人の世帯はかなり多い世帯だということ。おそらく、家計のやりくりについても悩みはなどはかなり数多くあると考えられます。
AFTER
月収 | 31万円 |
ボーナス | 125万円 |
年収 | 495万円 |
月貯蓄額 | 9.4万円 |
年貯蓄額 | 112.8万円+α |
総貯蓄額 | 900万円 |
月収 | 31万円 |
先取り貯蓄 | 5万円 |
住居費 | 5.5万円 |
水道光熱費 | 2万円 |
生保料 | 2万円 |
通信費 | 6千円 |
ガソリン費 | 1万円 |
食費 | 3万円 |
日用品費 | 7千円 |
レジャー費 | 6千円 |
医療費 | 5千円 |
こども費 | 2.6万円 |
夫こづかい | 2万円 |
妻こづかい | 5千円 |
予備費 | 5千円 |
残し貯め | 4.4万円 |
年払い分はボーナスから25万円 |
〇まず月収ですが、この時は、27万円でしたが、数年たち、さらに増えた。そのためここは、問題なさそうです。ただし、想定と違う結果になることもあるので、上げるための努力も忘れないように。興味ある資格をとるか、実際に仕事で生かされそうな資格を取るのもよい。
〇住居費は2DKだが、近い将来的にもう一人子どもが欲しいということで、3DKへの引っ越しを勧めた。子供さんが中学生くらいになってくると、子供たちだけの部屋も必要になってくることも考えたうえで。ただし、物は増やし過ぎないように注意を。物置部屋になっては意味がないことも指摘。
〇水道光熱費はこのまま維持。これまでの使い方を聞き出し、節水グッズや夏のすだれや冬の電気毛布の活用をアドバイス。参考サイトを紹介(エネチェンジや大阪ガス)
〇ガソリン代は2台分を維持。少し配分を変更。ご主人の方を少し増やした。
〇食費は体にいいものとやや高めの食材を買っていた。そんなに栄養価は普通のスーパーと変わらないことを納得してもらい、マイナス1万円。クックパッドなどのレシピサイトを紹介。ただし、これじゃないというものがあれば、2個まではOKに。地元スーパーの情報を検索してみて、いい情報を提供。
時にはよく利用するスーパーの商品をチェックする時間も少しは取ってみましょう。いつものルートではなく、逆のルートで回ってみましょう。すると、人間の脳は違和感を持ち、いろんなことが、いい刺激になり、記憶に残りやすいし、よく商品を見ることができます。ぜひやってみてください!
〇日用品はウェルシアが三重県にもあるが、あまり使っていないようなので、Tポイントは多少貯めているようなので、特定の日にTポイントで買うと、お得に買えることなどもアドバイス。節約につながる。サイトも案内(マーケットピア・ホームメイトリサーチ)。
〇レジャー費は金額維持。家の庭で何かイベントをしたり、お金のかからないスポットで遊ぶことも意識。年に数回、お楽しみで予算確保するのも、悪くはないが、甘くならないように。自治体のイベントもいい。
〇医療費は季節性のものもあるので、少し増やし予算確保5千円に。余れば貯金に。
〇こども費は、少し、習い事をさせているが、あまり好きではないものがあるようで、時々嫌がるので、その習い事はやめることに。4千円減。親の意向だけで、無理に習わせないように。
〇夫の小遣いは余ることもあるため、マイナス1万円。
〇妻こづかいは維持。
〇年払い分はダブっていたサブスクをやめて、自動車保険も少し特約を削り、雑誌もあまり読まないものはやめることに。年で5万円分減。
〇残した分の貯蓄は4.4万円に増えた。
〇いざという時のために予備費を設けた。5千円。
〇通信費は二人とも、3大キャリアを使っていたが、使い方を聞くと、必ずしもそこまでは必要ない感じなので、、格安スマホを提案。私が使っているマイネオなど紹介。お二人に合うものを自分たちで見て決めてもらおうと参考サイトを案内(スマホ比較のすまっぴー)。マイナス1.2万円。
〇生命保険料は4万円は高すぎ。参考サイトを案内(保険市場や2024年3月更新 生命保険(死亡保険) 人気ランキング・比較・見積もり – 価格.com (kakaku.com))。一般的には死亡保険と医療保険などの組み合わせが多い。
がん保険もあり。死亡保険と医療保険を組み合わせて掛け捨て型に加入している人が多い。ご自身が納得できるものに加入してほしいため、参考サイトを見て気になるものの中身を見て加入。希望の保障に対して、保険料が高すぎないか比較してみることもアドバイス。シミュレーションの活用をしてもらった。
〇家計管理のコツとして、半年に1回くらいは見直しを。気付いたことはメモしてわかりやすくしておこう。家の中にあるものなどの在庫は確認してから、買い物をする。過剰在庫には要注意。
〇引き落とし用口座と貯蓄用口座で分けて管理する方が良いでしょう。何のためのお金かわかりやすい。
〇定期的に徹底した見直しを行うこと、数か月すると各商品の価格が変わったりしていることもある。
〇資産運用についても気になっているようだったので、3万円くらい使い、積み立て投資枠から始めて、成長投資枠を後から活用してもいいし、積み立て投資枠だけで行うのもいい。自分が管理しやすい方法でよい。
何に投資するかについては、初めて投資する人、つまり、初心者は何をどうしたらいいかわからないと思うので、特にこれという企業が無いのなら、世界的には将来まだまだ成長を続けていく見込みは変わらないので、かなり広くカバーされている全世界株式のファンドやETFが良いでしょう。つまりVTやVTIといわれるものが良いでしょう。その間に投資についても勉強をしていきましょう。
〇大事なお金にかかわることは身に付けておいて損はないので、FPの知識を広く浅くでも知っておくとよい。もちろん、資格取れるくらい深く知っておくとよいことは言うまでもない。
〇家計については、ご主人や子供たちもうまく巻き込んで、家族で取り組むことを意識しましょう。
〇三重県には、子育て応援対策として、子育て応援クーポンがあります。県内の協賛企業を募り、賛同してくれる企業を子育て応援クーポンを提示すると、割引やサービスの特典が受けられます。三重県のサイトを見て確認してみてください。
という感じになります。やや浅い感じに見えますが、本当に私のアドバイスを受けていただける(有料)となれば、これよりももう少し詳しく深いアドバイスになります。
まとめ
今回は、4人家族での改善パターンのまず1つ目として、紹介しました。比較的収入がある場合の設定にしてます。その中で、収入が増えつつもうまく改善して、貯金できる状況を作る方法を想定してみました。
案外実際の他の家族がどの程度収入があってどうやりくりして、どう貯金してるかはわかりませんよね?なので、私が取り上げたパターンを参考にしてもらって、自分に近いものがあれば、その改善パターンに近づけてみるやり方でもいいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
参考記事