はじめに
今回は、3人家族をモデルにしたケースでの家計管理について改善シミュレーションを出してみました。結婚してから数年だと、まだ家計管理に慣れていない人が多く、「どこをどう管理したらいいの?」「将来の子供のために貯蓄もしたいけどできない!」と悩まれる方、多いです。私もそうでした。
「家計を見直してみるけど、全部大事で削るところないよ‼」とよく言われますが、私は家計管理において、家庭内で中心的に取り組んできました。最初は私もなかなかうまくいかず、苦しみましたが、FPの資格も取り、少しずつ家計の管理の仕方ができるようになりました。そして、遠回りしながらも年100万円超の貯蓄を達成できるようになりました。
この記事では、3人家族の生活費の改善の仕方について、どう取り組んだらいいいか、シミュレーションを参考にしてもらえればということで、まとめています。
この記事を読むと、「改善するという考え方、各費目の見方全体のバランスの散り方」など理解できるはずです。
これまで、私がFPの知識を生かしながら、家計管理をやってきて、その経験、ノウハウを紹介しています。今のうちから少しでも将来のために、取り組みたいと思う方は最後まで読んでください。
3人家族 生活費 改善シミュレーション例
[設定]
夫35歳 妻32歳(週3日のパート) 長男4歳 茨城県
夫は明るく、子供にも優しいパパ。妻は明るく、まじめ、将来のことも考えている。統計やニュースなどで「教育費にこれだけ掛かる」という情報から考えてみると、今のままではとてもじゃないが間に合わない。
見直しもしてみたが、自分では削減できないとFPに相談。今後は自分たちでも見直し・管理できるようにしておきたいとのこと。
まずは、今の家計状況を確認し、夫、妻、に気になるところをうかがい、各費目使い方、契約内容などできる限り聞き、今後の予定も確認。
そのうえで、お住まいの地域の利用しているお店や他のお店、安く買えるお店などの情報を収集。
提案した改善案についてまず、前向きに取り組んでみてもらうことをお願い。
BEFORE
世帯全月収 | 26万円 |
ボーナス | 102万円 |
世帯全年収 | 414万円 |
月の貯蓄額 | 1.4万円 |
年貯蓄額 | 16.8万円+α |
総貯蓄額 | 150万円 |
夫月収 | 21万円 |
妻の月収 | 5万円 |
住居費 | 7.2万円 |
水道光熱費 | 1.5万円 |
通信費 | 1.5万円 |
保険料 | 3万円 |
親への学費返済 | 2万円 |
食費 | 3万円 |
日用品 | 6千円 |
外食レジャー費 | 3千円 |
ガソリン代 | 1.5万円 |
こども費 | 1万円 |
夫こづかい | 1万円 |
妻こづかい | 5千円 |
医療費 | 5千円 |
予備費 | 1万円 |
残し貯め | 1.4万円 |
年払いはボーナスから |
貯蓄自体はできる状況にあるので、悪いわけではない。しかし、費用が少し多いかなという印象ですね。各費目少しずつでも、抑えることができれば、もう少し貯蓄に回せるようにできるはずです。一緒に見ていきましょう。
この3人家族の生活費の改善シミュレーションとしては
まず統計を見てみると、R2国勢調査を見ると、子供一人の世帯の数は、488万世帯と子供の数の中では最多です。ですので、おそらくこの層の世帯の家計の悩みが他の層よりは多いといえるでしょう。では見ていきましょう。
AFTER
世帯全月収 | 29万円 |
ボーナス | 115万円 |
世帯全年収 | 463万円 |
月貯蓄額 | 7.4万円 |
年貯蓄額 | 88.8万円+α |
総貯蓄額 | 400万円 |
夫月収 | 24万円 |
妻月収 | 5万円 |
先取り貯蓄 | 4万円 |
住居費 | 7.2万円 |
水道光熱費 | 1.3万円 |
通信費 | 1.1万円 |
保険料 | 1.5万円 |
親への学費返済 | 2万円 |
食費 | 2万円 |
日用品費 | 6千円 |
外食レジャー費 | 3千円 |
ガソリン代 | 1.5万円 |
こども費 | 1万円 |
夫こづかい | 1万円 |
妻こづかい | 5千円 |
医療費 | 6千円 |
予備費 | 1万円 |
残し貯め | 3.4万円 |
年払いはボーナスから |
〇まず、夫の場合は、月収は少しずつ増えてくるとのことですが、できればスキルも上げて、昇進も目指しましょう。妻の方は、週の半分ほど働いていて、子供のこともあり、これを維持していきたいとのことで、これを維持する方向で行きましょう。
〇上記に挙げたAFTERは2,3年経過した後の家計ですが、先取り貯蓄で4万円とれるように。改善した直後は、先取り貯蓄額は2万円ほどでした。
〇住居費は3人家族にしては、少し高いのですが、3DKなので関東地方ではこんなものでしょう。将来、あと1人か2人は子供が欲しいという希望もあるため、無駄な引っ越しも避けるため、維持しておくべきと判断。
〇水道光熱費は契約変更などはせず、使い方を少し工夫をして、抑えることに。節水シャワーヘッドや夏は少しでも涼しくするためにすだれなどを使い、冬はすこし電気毛布を使うと、電気代も低く抑えることができると思います。エアコンを使っているなら、空気を循環させる工夫をしましょう。(大阪ガスとエネチェンジ)
〇固定電話を契約しているが、それでも少し高い。スマホを夫は3大キャリアから格安スマホへ変更し夫婦で同じ会社の少しギガの多いものへ変えた。(マイベスト)
〇保険料は、3万円は少しかけすぎ。某元国営企業の保険会社の貯蓄型の保険に入っていた。まだかけ始めて2,3年のため、やめて10年定期に変更することに。積み立ての学資保険は加入しているので維持。(ナビナビ保険)
〇親思いのため、自身が大学に行ったときに出してくれた学費を少しでも恩返ししたいと、返済に。2万円のまま維持。
〇食費については、3万円は少し高い感じがします。休みの時は外出して外食やテイクアウトなど割高なものに使われていたが、できるだけ家で弁当を作って持参するようにして、出費を抑える工夫をすることに。子供の喜ぶ顔を思い浮かべながら作ってみよう。モチベーションが上がるはずです。役立つ節約レシピなど紹介。(クックパッド)
スーパーでは、イオン、業務スーパーはご存じでしょう。ほかに総菜や弁当なども種類豊富なカスミ、食品、衣料、雑貨なども扱うベイシアなどがあります。
〇日用品費はなるべくストックは持ち過ぎないように。ある程度減ったら買い足すような目安を設けておこう。予算は維持。
ドラッグストアでは、ウェルシア・カワチ・サンドラッグ・マツキヨなどがあります。ウェルシアは、毎月20日はTポイント200ポイント以上の利用で1・5倍分の買い物ができます。この時までに買い物リストを作っておいて、まとめて買うのもいいですね!
〇外食レジャー費は先ほど挙げた、弁当持参と入園だけでお金がかかるようなところばかりでなく、公園とか無料で利用できて楽しめるところがあると思うので、活用をしましょう。予算は維持。
〇ガソリン代は、高くなってきているので、このまま維持。余れば貯蓄へ回すことに。
〇こども費はいろいろ買いそろえるものが出てくるので、新品、中古品など買い方などの工夫を。余れば貯金へ。
〇夫の小遣いは、基本的なものはこづかいから出してもらうように。飲み会などは予備費から出すように。
〇妻の小遣いは、少しは自分のために使えるように、5千円を維持。
〇医療費は家族の誰かがたまには風邪などの病気にかかったりすることもあるのでひとりあたり2千円で3人分で計6千円。
〇予備費は、何かいざという時のために、用意。
〇残し貯めはその月に月末に残っていれば、貯蓄に回す。
〇近年の物価上昇に対応するために、貯蓄しているうちの一部を資産運用に回した方が良いと考えるため、新NISA制度を活用してもらいたいため、提案。
おすすめとして、口座開設は、SBI証券か楽天証券を勧めた。何に投資するかについては、まずは悩まなくていいETFのVIやVTIなど広くカバーされているものを積み立て投資枠で始めてもらい、資産運用の勉強を始めていただく。投資信託の見方や株式投資の各銘柄の見方、経済についてなど。いろんなところで生きてくるはずだ。(SBI証券と楽天証券)
〇トータルで3万円削減、収入は3万円アップした。
まとめ
今回は、3人家族のケースの1つ目として改善例をお示ししました。節約はこの時点で、間違った方向に行くことが案外多く、子供さんの人数がもう一人増えると、さらに苦しくなってしまう。なので、少しでも見方を分かっておくと、自分で対応できるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
参考記事
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